プロ野球人気は衰えず!? 天候不順の中、NPBは過去最高の観客動員を記録へ

2018-09-30 14:55 「Full-Count」広尾晃
今季、NPBは過去最高の観客動員を記録する可能性が高い※写真提供:Full-Count

今季、NPBは過去最高の観客動員を記録する可能性が高い※写真提供:Full-Count

試合消化が滞る中で過去最高の観客動員数を更新する可能性

 NPBは過去に例を見ないほど試合消化が滞っているが、観客動員は順調に推移している。過去最高の観客動員数を更新する可能性が高い。

 全858試合のペナントレースの95.3%の818試合を消化した9月29日の時点で、観客動員は2442万108人、1試合当たりの平均観客数は2万9853人。NPBが実数発表を始めた2005年以降の最高は、2017年の2513万9463人、1試合当たり2万9300人だった。

 残り40試合で71万9356人、1試合当たり1万7983人を動員すれば過去最高となる。阪神が甲子園でダブルヘッダーを組む予定があるなど予断を許さないが、観客動員新記録を更新する可能性は高いといえるだろう。

 球団別にみても、過去最高の動員数になりそうな球団がかなりある。各球団の過去最高の観客動員を記録した年と、今季を比較しよう。

◯パ・リーグ
※は1試合当たりの観客動員が過去最高を上回っていることを示す。

福岡ソフトバンク
2015年 253万5877人/72試合(3万5220人)
2018年 239万9333人/66試合(3万6354人)※

埼玉西武
2017年 167万3219人/72試合(2万3239人)
2018年 176万3174人/71試合(2万4833人)※

東北楽天
2017年 177万108人/71試合(2万4931人)
2018年 162万4483人/67試合(2万4246人)

オリックス
2016年 179万4475人/72試合(2万4923人)
2018年 156万3323人/70試合(2万2333人)

北海道日本ハム
2017年 208万6410人/72試合(2万8978人)
2018年 182万1460人/65試合(2万8022人)

千葉ロッテ
2008年 160万1632人/72試合(2万2245人)
2018年 157万5331人/68試合(2万3167人)※

 埼玉西武は主催試合をすべて終了し176万3174人を動員、今季は主催試合が昨年より1試合少なかったが、そんな中で過去最高を更新した。福岡ソフトバンクも平均観客動員で見れば、過去最高だった2015年を更新する可能性が高い。
千葉ロッテもあと4試合を残して2008年の過去最高の記録の更新が確実になっている。

 パ・リーグでは過去、年間観客動員が200万人を超えたチームは福岡ソフトバンクと北海道日本ハムの2球団だけだ。順調に数字が伸びている埼玉西武が、来期以降にどれだけ数字を伸ばすかに注目したい。

セ・リーグも3球団の平均観客動員数が過去の記録を更新

◯セ・リーグ

広島
2017年 217万7554人/71試合(3万670人)
2018年 210万6496人/68試合(3万978人)※

阪神
2006年 315万4903人/73試合(4万3218人)
2018年 270万1127人/65試合(4万1556人)

横浜DeNA
2017年 197万9446人/71試合(2万7880人)
2018年 202万7922人/72試合(2万8166人)※

巨人
2016年 300万4108人/72試合(4万1724人)
2018年 295万5504人/71試合(4万1627人)

中日
2008年 242万7805人/72試合(3万3720人)
2018年 211万276人/70試合(3万147人)

東京ヤクルト
2017年 186万2731人/72試合(2万5871人)
2018年 177万1679人/65試合(2万7257人)※

 セ・リーグも3球団の平均観客動員数が、過去の記録を更新。横浜DeNAは主催試合をすべて終えて202万7922人と初の200万人超え。実数発表初年の2005年には97万6004人(当時は横浜)だったから13年で倍増した。本拠地の横浜スタジアムの定員は12球団最小の3万人。動員率は93%と飽和状態が近い。今、横浜スタジアムは観客席の増設工事を行っているが、今の勢いが続けばその席も埋まりそうだ。

 広島も依然として好調。最多記録を更新しそうだ。東京ヤクルトは、横浜DeNAが200万人超えとなったために、セ・リーグ6球団で唯一観客動員200万人を達成していない球団となった。しかし平均観客動員は過去最高の2万7257人。残り主催6試合で190万人を超えそうだ。

 天候不順の中、プロ野球人気は衰えていない。各球団のマーケティングやファンサービスが功を奏している形だ。「野球離れ」が進行する中で、この勢いがどこまで続くのか、今後の推移を見守りたい。

(広尾晃 / Koh Hiroo)