2球団で学んだのは「勝負の厳しさ」と「野球を心から楽しむこと」。北海道日本ハム・矢野選手、引退セレモニーの言葉全文

2018-10-10 22:44 「パ・リーグ インサイト」編集部

10月10日、札幌ドームで行われた北海道日本ハムと千葉ロッテの一戦。今季限りでの引退を表明している北海道日本ハム・矢野選手が7回裏に代打で出場。粘った末の7球目を左前に運び、大歓声とともに現役最後の打席を終え、試合終了後には引退セレモニーが行われた。

以下、矢野選手のコメント全文。

「まずはじめに、今日この場を用意してくださったファイターズのスタッフの皆様、関係者の皆様、そしてご来場くださったファンの皆様、本当にありがとうございます。

16年間一度もレギュラーを取ったこともなく、生え抜き選手でもない私にこれほどの晴れ舞台を用意してくださったことに心から感謝いたします。

私はこのプロ野球の舞台で16年間プレーさせていただきました。ジャイアンツで過ごした12年半では、一球たりとも隙を見せてはいけない勝負の厳しさを学び、ファイターズで過ごした3年半では野球を心から楽しむことを学びました。両チームで学んだことを私のこれからの人生に生かしていこうと思っています。

偉大な先輩方、苦楽をともにしてきた同級生のみんな、かわいい後輩たち、本当にありがとうございました。16年間で最高の仲間に出会えて、一緒に野球ができて私は本当に幸せ者でした。

怪我が多かった私はジャイアンツ、ファイターズ、両チームのトレーナーとドクターの皆様にも大変お世話になりました。皆様の献身的なサポートのおかげで、怪我を恐れず常に全力でここまでプレーすることができました。本当にありがとうございました。

また、こんな私を支えてくれた家族、両親、兄弟、学生時代の仲間たち、札幌での生活をサポートしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

そして大学時代の恩師である竹田監督。私に野球の取り組み方、考え方を徹底して教え込んでくださり、プロに進んでからも常に見守ってくださり、アドバイスをくれ、正しい道を示し、私を導いてくださいました。竹田監督と出会っていなければ私は今、この場に立っておりません。この場をお借りして、心から御礼申し上げます。今までご指導いただき、本当にありがとうございました。

チームは明日のシーズン最終戦の後、すぐにクライマックスシリーズ・ファーストステージを迎えます。選手達は3位からの巻き返しを胸に、みんな意気込んでおります。ファンの皆様の熱い声援、後押しをどうぞよろしくお願いいたします。また、宮崎で鍛錬に励むファームの選手たちへの応援も重ねてよろしくお願いいたします。

怪我をしている間もスタンドで全力で私の応援歌を歌ってくださったジャイアンツファンの皆様。
ファイターズに来てくれてありがとうと、私を温かく迎え入れてくださったファイターズファンの皆様。皆様のことは決して忘れません。16年間熱い声援、本当にありがとうございました。

最後に魂込めて叫ばしていただきます。ファイターズ最高!! ありがとうございました!!」


チームメイトの手によってホームベース上で10回宙に舞うと、あたたかい声援に包まれながら2人の子どもと一緒に場内を一周。その後、チーム、球団関係者全員と握手を交わした。

ドラフト6位でプロの門を叩き、"代打の神様"として野球ファンの記憶に残る活躍を見せてくれた勝負師が16年のプロ野球生活に終止符を打った。