北海道日本ハムが考える新しい地域貢献の形 支援プロジェクト第2弾はビリヤードプロ

2018-11-07 18:11 「Full-Count」石川加奈子
北海道日本ハムが支援するプロビリヤード選手の平口結貴さん※写真提供:Full-Count(写真:石川加奈子)

北海道日本ハムが支援するプロビリヤード選手の平口結貴さん※写真提供:Full-Count(写真:石川加奈子)

「世界チャンピオンになる」プロ野球とビリヤードの異色のコラボ

 北海道日本ハムは7日、北海道の若いアスリートを支援する「FIGHTERS CROWDFUNDING~Be Ambitious~」の記者発表を行った。第2号アスリートとして選ばれたのは、札幌市在住の国内現役最年少ビリヤードプロの平口結貴さん。プロ野球とビリヤードという異色のコラボレーションがスタートする。

「25歳までに世界チャンピオンになること」を目標に掲げる平口さんは現在21歳。今回の目標額を来年の海外遠征費140万円に設定。この日、クラウドファンディングサイト「FAAVO」で支援金の募集を開始した。来月3日まで受け付ける。

「ビリヤードはマイナースポーツですが、プロがいること、そしてスポーツであることを知ってもらいたい。ファイターズさんの後押しがあれば、たくさんの人に伝わるのではないかと思い、応募しました。選ばれたことで、ビリヤードという競技に目を向けてもらえることがうれしいです」。平口さんは報道陣の前でそう言って笑顔を見せた。

 国内では女子プロ60人ほどが活動し、年間10~12試合が行われている。優勝賞金は25~50万円。札幌から全国各地への遠征費が掛かるため、2位に入ってやっと経費が捻出でき、3位以下なら赤字だという。現在、日本ランク3位に付ける平口さんは「今年最後の大会となる全日本選手権で優勝して、ランキング1位になりたいです」と力を込める。

「ビリヤードをメジャーに」高い視点に賛同

 6歳でビリヤードを始め、高校在学中に女子選手として史上初の全日本ジュニアナインボール選手権大会優勝、全日本アマチュアナインボール選手権大会史上最年少優勝を果たし、高校卒業後にプロ転向。昨年のジャパン・オープンでも国内女子史上最年少優勝(20歳)するなど様々な記録を成し遂げてきた。3年連続3度目の挑戦となる世界選手権では、昨年の32強を上回る成績を目指している。

 今回第2号アスリートの選考に当たった球団広報部SCグループの笹村寛之ディレクターは「ただ単に自分が勝ちたいというだけではなく、ビリヤードをメジャーにしたいという高い視点が際立っていました」と平口さんの思いに賛同した。

 球団は支援金に対するリターンとして「AMBITIOUSユニホーム」や「ファイターズ選手着用済み・直筆サイン入りユニホーム」、「平口結貴&B☆Bペアと勝負!交流会ご招待」などを提供する。

 プロ野球チームとして初となる次世代スポーツ人材育成型クラウドファンディングは、球団理念である「スポーツコミュニティ」を実現したもの。侍ジャパン監督でもある北海道日本ハムの稲葉篤紀スポーツ・コミュニティ・オフィサーは「ファイターズだけではなく、ファンの方々と一緒に支援していくことで大きな取り組みになっていけると思います」とメッセージを寄せる。

 7月に第1号アスリートになった女子スキージャンプの渡邉陽さんのケースは、目標額の112万円を超える121万8000円が集まった。高い人気を誇る球団が埋もれている才能を発掘し、その発信力を生かして支援を呼びかけることで様々な波及効果が生まれている。新しい地域貢献の形として、球団は今後も継続していく考えだ。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)