「見られている意識」が若手選手を変える 東北楽天ファーム施設の進化が止まらない

2018-11-20 11:30 「パ・リーグ インサイト」藤原彬

 今季の東北楽天はシーズン序盤でつまずいたが、若い選手が一定の出場機会を得たのは来季以降への収穫だ。新人王候補の田中和基選手を筆頭に、将来の戦力となりそうな若手が台頭した。投打共に核となる選手がはっきりとしているだけに、脇を固められる存在は1人でも多く必要とされるだろう。その候補者たちは今季、二軍の本拠地・ウェルファムフーズ森林どりスタジアム泉を主戦場に汗を流した。

 ファームシステムの充実が、チームの将来へ向けた布石となることは言うまでもない。一軍の本拠地が数多くの話題を提供する東北楽天も例外ではなく、二軍の運営にも工夫を施しながら、選手の環境へ投資することで、遠くない未来でのリターンを図っている。

 今季、東北楽天に所属した選手は81人。球団創設1年目の2005年が69人で、以降も70人ほどのまま推移してきたが、2015年からは80人前後まで増えた。一軍はベンチ入りメンバーを28人登録できるが、今季の東北楽天であれば50人ほどが二軍に帯同することになる。

 試合数が少ない二軍にもレギュラーがおり、さらに一軍の主力級が調整で合流すれば、全員が満足して出場するのは難しい。そのため東北楽天は二軍の非公式戦を増やしている。今季は巨人、福岡ソフトバンクなどの三軍やアマチュアとも35試合戦った。今後も選手育成の場には、様々なアイデアが検討されているようだ。