即戦力と期待も4試合の登板……オリックス・K-鈴木投手が台湾WL、来季へ決意「気になるのは…」

2018-11-22 11:00 「パ・リーグ インサイト」
オリックス・K-鈴木投手【撮影:石橋達之】

オリックス・K-鈴木投手【撮影:石橋達之】

 オリックスのK-鈴木投手は1年目の今シーズン、即戦力として期待されたが一軍では4試合の登板で勝ち負けなし、7.1回を投げて防御率8.59。その登録名の通り、奪三振を期待されながらも2奪三振という成績だった。だが、ファームでは前半はリリーフ、後半は先発として活躍。ウエスタン・リーグ公式戦では26試合に登板し、3勝4敗、防御率2.85と結果を残した。

 またシーズン終了後に行われたフェニックス・リーグでは韓国球団を相手に6回無失点9奪三振の好投を見せ、西村徳文新監督へのアピールにも成功した。23年ぶりのリーグ制覇、日本一へ投手陣のキーマンとなりそうな右腕は24日から台湾で開幕される「2018年アジアウインターベースボールリーグ(AWB)」にも参戦し、己を磨こうとしている。そんなK-鈴木投手に秋季キャンプ中に話を聞いた。

体の強さ、変化球の制球が課題

-秋季キャンプはどのようなことを課題として取り組んでいますか?

(K-鈴木投手)年間を通して戦うための体の強さが足りないと感じたので、下半身を強化しています。上半身ではなく、下半身で投げることをもっと意識すれば長いイニングも楽に投げられると思うので、まず下半身の強化に取り組んでいます。

-プロ入り前に感じていた自分の強みと、プロ入りしたあとのギャップで一番大きかったのはどういったところですか?

(K-鈴木投手)社会人ではある程度真っすぐで通用した部分がありましたが、プロのレベルになるとバッターのレベル、対応力が違うのでコントロールが一番大事だと痛感しました。

-一軍と二軍、それぞれを経験しましたが違いは?

(K-鈴木投手)一軍のバッターは、際どいコースを見極めてファームなら振ってくれる場所を振ってこない。あと、コースを外れても球威があるボールでファームでは抑えられたのですが、一軍の選手になるとそういうボールでも少しのズレで打たれる。そこが一軍と二軍の違いです。

-5月19日の埼玉西武戦で一軍初登板。いきなり無死1,2塁のピンチを招きました。

(K-鈴木投手)負けていた場面だったので、「もう思い切っていこう、自分のあるべき姿を見せよう」と思いました。二塁打と四球で走者を出したものの、その後を抑えました。ただ、そこで交代してしまったので、いい気分ではなかったですね。

-8月21日に、楽天生命パークでのプロ初先発。事前の準備などはいかがでしたか?

(K-鈴木投手)気持ちがたかぶって、すごく緊張しましたが、(4回を投げて被安打7、4失点と)内容的にも全然だめでしたね。

-逆に今シーズン、自信がついたプレー、瞬間はありますか?

(K-鈴木投手)フェニックス・リーグは良かったですね。力を入れるところは入れて、抜くとこは抜いて抑えられた。その中で自分の投球はつかめてきました。あと、キャッチャーと「今日はどんな球がいいか」という話をして、それを実践できました。「真っすぐを待っていない」と思ったら真っすぐを投げ、「真っすぐを待っている」と思ったら、変化球を投げることができました。自分の投球の幅も見つかりましたし、バッターの反応を見ながらの投球は来年につながると思います。

自分に合っているポジションは……

-ここを磨きたいと思っている部分は?

(K-鈴木投手)変化球でカウントが取れないことが多々あったのでコントロールを良くすれば、ある程度勝負できるとは思います。そのために横に曲がるスライダーとフォークを今は練習しています。真っすぐも足りないところはありますが、まずは変化球ですね。変化球でカウントを取ることを目標にしています。

-ファームで前半戦はリリーフ中心、後半は先発中心でした。今後はどちらをやってみたいですか?

(K-鈴木投手)先発の方が向いているかな……と思います。ファームでも投手コーチに「長いイニングを投げても球威が落ちない」と言われたので。一軍でどこを任されても対応しなくてはいけないですが、自分の中で合っているのは先発だと思います。

-スタイルとしては、やはり登録名の通り三振を奪っていきたい?

(K-鈴木投手)ピンチの場面ではもちろん三振を取りたいのはあります。ただ、ゲッツーが欲しい場面ならどの球種で取るかを考えたいですね。球種はあるので、それをコントロールできるかが勝負です。

-台湾のウインターリーグでは、どのようなことを試していきたいですか?

(K-鈴木投手)自分の真っすぐが相手に通用するか気になりますが、一番は、変化球でどれだけカウントを取れるかですね。(フェニックス・リーグの収穫もあるので)台湾でも来年も、そういうことを試していきたいです。

-最後に、来シーズンへの意気込みを。

(K-鈴木投手)今年はすごく悔しい1年でしたが、その中で得たものも大きいし、だいぶ自信もつきました。まだ目標は言える状況ではないですが、来年の春はキャンプ初日から先発ローテーションに入るためのアピールをしたいです。