得点圏で最も勝負強かったのは? 相手投手を疲弊させたのは? 表彰されざる部門別ランキング【打撃編】

2018-11-28 10:30 「パ・リーグ インサイト」藤原彬

「野球は数字のスポーツ」と言われる。今季も、選手の特徴や凄味を示す数字がとりどりと残された。27日に「NPB AWARDS 2018」で表彰された項目以外にも、知っていれば野球の面白さが深まる打者の部門別ランキングベスト3を紹介しよう。
(※率系項目は規定打席到達者29人が対象)

■対左投手打率
1.柳田悠岐(福岡ソフトバンク) .355
2.浅村栄斗(埼玉西武) .328
3.井上晴哉(千葉ロッテ) .325

柳田選手は打率だけでなく、長打率、出塁率も対右投手とほぼ同じ数値だった。初めて規定打席に到達した2014年以降で対戦打率が3割を切ったのは1度だけと、左腕を苦手にしていない。一軍の主力級ではオリックスの安達選手、大城選手が共に打率1割台と苦戦しており、T-岡田選手も50打数9安打で長打なし。チーム再編のポイントにもなりそうだ。

■得点圏打率
1.柳田悠岐(福岡ソフトバンク) .389
2.浅村栄斗(埼玉西武) .369
3.外崎修汰(埼玉西武) .360

「SMBC日本シリーズ 2018」や「日米野球2018」でも印象的な一発を放って役者ぶりを見せつけた柳田選手は、シーズン中も変わらず勝負強さを発揮していた。とはいえ「得点圏で最も勝負強さを発揮した打者」の称号に相応しいのは、シーズン通算打率からの上昇値でリーグトップ(.073)を記録した外崎選手だろう。満塁時は浅村選手が打率.600(10打数6安打)と大暴れ。

■初球打ち打率
1.島内宏明(東北楽天) .545
2.近藤健介(北海道日本ハム) .529
3.外崎修汰(埼玉西武) .460

基本的に初球は打者が有利。秋山選手(埼玉西武)は33安打、柳田選手(福岡ソフトバンク)は11本塁打でそれぞれ最多と早めの仕掛けが奏功した。初球打ちが最も多かったのは102打席の上林選手(福岡ソフトバンク)。角中選手(千葉ロッテ)は18打席のみと初球打ち自体が少なかったが、打率.188はワーストで、2ストライク後の方が高打率(.233)だった。

■2ストライク打率
1.中村晃(福岡ソフトバンク) .277
2.近藤健介(北海道日本ハム) .275
3.源田壮亮(埼玉西武) .265

1位の中村選手と2位の近藤選手は、今季に放った全安打の半分以上が2ストライク後に放ったもの。中村選手と3位の源田選手は追い込まれても、ともにシーズン打率(.292/.278)とそん色ない粘り強さを発揮した。持ち前のパワーを開花させた井上選手(千葉ロッテ)は、2ストライク後もリーグ最多である12本塁打&36打点をマークする粘り腰を見せている。

■空振り率
1.近藤健介(北海道日本ハム) 4.0%
2.中村晃(福岡ソフトバンク) 4.3%
3.西川遥輝(北海道日本ハム) 5.5%

イメージどおり、コンタクト能力に秀でたタイプの打者が上位3傑に並んだ。いずれも今季は三振との差10以内の四球を選んでおり、打席内での生産性は突出して高い。ワースト15.0%の松田選手(福岡ソフトバンク)は近藤選手とほぼ同等の打席数ながら、空振り数は336対104と3倍以上の開き。ファウルの数は源田選手(埼玉西武)の535球が最多だった。