「期待に少しは…」新人王・田中和基選手が語る転機、そして新旧監督への思い

2018-11-28 11:00 「パ・リーグ インサイト」馬塲呉葉

パ新人王・田中和基選手が選ぶ2018年の「ターニングポイント」

 昨季の快進撃から一転、2018年は首位・埼玉西武と29.5ゲーム差の最下位に沈んだ東北楽天。苦しんだチームの中でブレイクを果たし、東北の希望となった若鷲といえば、24歳の田中和基選手だろう。

 立教大学から2016年ドラフト3位で入団した田中選手は、2年目の今季、俊足・長打力・スイッチヒッターという持ち味をすべて生かして、「1番・センター」に定着。そして105試合出場、423打数112安打18本塁打45打点、打率.265という成績で則本昂大投手以来の球団3人目、野手としては初となるパ・リーグ新人王を受賞した。

 立教大学出身の野手が新人王に輝くのは、1958年の長嶋茂雄氏以来、60年ぶりの快挙だ。「2018 日米野球」でも日本代表トップチームに初選出されるなど、飛躍のシーズンを過ごした田中選手に、今季「転機となったプレー」と「自身が選ぶベストプレー5」を聞いた。

東北楽天の野手としては初めて新人王に輝いた田中和基選手

東北楽天の野手としては初めて新人王に輝いた田中和基選手

「ひとつの基準ができた」2018年 転機は駆け引きに勝利した一発

-パ・リーグ最優秀新人賞、受賞おめでとうございます。

(田中選手)正直、自分が獲れるとは思っていなかったので、素直にうれしいです。(同じく東北楽天で新人王に輝いた田中投手と則本投手は)日本を代表する投手なので、その2人に続けるように、僕も日本を代表するような野手になりたいなという気持ちです。

-2年目のシーズンを終えていかがですか。

(田中選手)規定打席に立ったのも、これだけ多くの試合に出られたのも初めてです。だからこそ、今年は良かったとか悪かったというよりも、ひとつの基準ができたと思います。105試合に出てこの成績というのは、できすぎかもしれないですし、本当はもっともっとできたのかもしれない。それは来年やってみないとわからないので、そういう意味でひとつの基準ができたと思います。

-「ひとつの基準ができた」中で見えてきた課題と、今オフ取り組んだことは?

(田中選手)チームの方針は細かい技術よりも、アジリティ(俊敏性)を出すことと打球速度を上げること(を求めています)。僕は打球速度などでは良い数字は残せておらず、ホームランを打てるバッターのスピードではないんです。でも、今年それで18本打てたなら、トレーニングしたらもっと(ホームランを)増やせるんじゃないかと思うので、スイングスピードと打球速度を上げるために、ウエイトトレーニングをしています。

-今季のターニングポイントを教えてください。

(田中選手)「8月5日の千葉ロッテ戦の4打席目」です。

-この日は先発の涌井投手から1回、2回に中安打、4回に空三振、7回の4打席目にホームランを打っています。

(田中選手)1、2打席目はアウトコースをヒットにしましたが、3打席目でインコースのまっすぐに三振してしまいました。外の球をヒットにした後に、インコースで三振。もちろん4打席目は相手捕手もインコースで勝負してきましたが、その中できっちりとホームランを打てたというのが大きかったですね。

2018/08/05(日)vs千葉ロッテ 涌井投手から3安打猛打賞の活躍

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