丸、炭谷、西、浅村どうなる? 過去のFA移籍選手から見る新天地で活躍する難しさ

2018-12-12 10:38 「Full-Count」編集部
FAで新天地へ移籍した西、丸、浅村、炭谷(左から)※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

FAで新天地へ移籍した西、丸、浅村、炭谷(左から)※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

巨人は2015年から脇谷、山口俊、陽岱鋼、森福、野上の5人が加入

 オフシーズンの真っ只中にあるプロ野球界。2年連続で福岡ソフトバンクが日本一に立ち、幕を閉じた球界は現在、契約更改や各球団の補強の話題が中心となっている。

 今オフのFA市場では埼玉西武から浅村栄斗内野手、炭谷銀仁朗捕手、広島から丸佳浩外野手、オリックスから西勇輝投手がそれぞれFA権を行使した。浅村が東北楽天、炭谷と丸が巨人、そして西が阪神へとそれぞれ移籍を決め、FA行使選手の行き先は全て決まった。

 それぞれの選手が移籍を決めた各球団のファンにとっては、大きな補強となっただけに、来季への期待も膨らむところだろう。だが、これまでの環境が一変する新天地で活躍することは、そう簡単ではない。三顧の礼で迎えられ、期待も大きければ、プレッシャーもこれまでの比ではなくなる。現に、ここ数年でFAで移籍した選手は、前年度から成績を落とした選手が多い。

 過去3年でFA権を行使し、他球団へと移籍した選手を、移籍先球団別に見てみよう。成績は移籍前年度成績と、移籍初年度の成績。

【巨人】
◯脇谷亮太(2015年、埼玉西武)
118試合235打数69安打3本塁打22打点4盗塁 .294

54試合108打数17安打1本塁打7打点0盗塁 .157

◯山口俊(2016年、横浜DeNA)
19試合11勝5敗0セーブ0ホールド138.2回121奪三振 防2.86

4試合1勝1敗0セーブ0ホールド 21回22奪三振 防6.43

◯森福允彦(2016年、福岡ソフトバンク)
50試合2勝1敗0セーブ16ホールド 27回23奪三振 防2.00

30試合1勝3敗0セーブ6ホールド 20.2回18奪三振 防3.05

◯陽岱鋼(2016年、北海道日本ハム)
130試合495打数145安打14本塁打61打点5盗塁 .293

87試合330打数87安打9本塁打33打点4盗塁 .264

◯野上亮磨(2017年、埼玉西武)
24試合11勝10敗0セーブ0ホールド 144回113奪三振 防3.63

25試合4勝4敗0セーブ1ホールド 71.1回54奪三振 防4.79

パ球団が獲得した選手は前年通りかそれ以上の成績残す

【横浜DeNA】
◯大和(2017年、阪神)
100試合232打数65安打1本塁打16打点2盗塁 .280

113試合394打数96安打2本塁打27打点10盗塁 .244

【中日】
◯大野奨太(2017年、北海道日本ハム)
83試合154打数34安打3本塁打13打点0盗塁 .221

63試合137打数27安打2本塁打10打点0盗塁 .197

【阪神】
◯高橋聡文(2015年、中日)
35試合3勝3敗0セーブ6ホールド25.2回26奪三振 防3.51

54試合3勝1敗0セーブ20ホールド 38.1回38奪三振 防3.76

◯糸井嘉男(2016年、オリックス)
143試合532打数163安打17本塁打70打点53盗塁 .306

114試合427打数124安打17本塁打62打点21盗塁 .290

【埼玉西武】
◯木村昇吾(2015年、埼玉西武)
72試合93打数25安打0本塁打8打点2盗塁 .269

38試合95打数21安打0本塁打5打点3盗塁 .221

【北海道日本ハム】
◯鶴岡慎也(2017年、福岡ソフトバンク)
29試合28打数9安打3本塁打5打点0盗塁 .321

101試合239打数58安打2本塁打22打点1盗塁 .243

【オリックス】
◯増井浩俊(2017年、オリックス)
52試合6勝1敗27セーブ7ホールド 52.2回82奪三振 防2.39

63試合2勝5敗35セーブ9ホールド 65回69奪三振 防2.49

【東北楽天】
◯今江敏晃(2015年、千葉ロッテ)
98試合373打数107安打1本塁打38打点2盗塁 .287

89試合317打数89安打3本塁打23打点2盗塁 .281

◯岸孝之(2016年、埼玉西武)
19試合9勝7敗0セーブ0ホールド 130.1回104奪三振 防2.49 

26試合8勝10敗0セーブ0ホールド 176.1回189奪三振 防2.76

 セ・リーグで大きく成績を上げたのは、同一リーグの中日から阪神へと移籍した高橋聡くらい。大和と糸井もまずまずの成績を残した。一方で今オフに丸と炭谷が加入した巨人は過去3年間で5人をFAで獲得したが、その5人ともが移籍前年度よりも大きく成績を下げてしまっている。人気も高ければ、注目度も、かかるプレッシャーも高い巨人へのFA移籍の難しさを物語っている。

 パ・リーグには過去5人がFAで移籍し、そのうち鶴岡、増井、岸、今江は前年度通りかそれ以上の成績を残している。木村昇吾はFA移籍とはいえ、テストを経ての入団だったこともあり、他の選手とはいささか状況が異なっていた。

 12球団でも、最も難しいであろうFAで巨人に移籍したあとの活躍。丸、炭谷はどれほどの活躍を見せてくれるか、期待したいところである。

(Full-Count編集部)